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グリフィン・コラピントの「パワーの秘訣」

グリフィン・コラピントの「パワーの秘訣」

「グリフ」との愛称で呼ばれるグリフィン・コラピントは、わずか20歳で不可能と思われる偉業をすでに達成しています。何年にも渡り印象に残る勝利を重ね、ワールドサーフィンリーグで着実にランキングを上げてきた彼は、サーフィン界で最も名誉ある賞の一つ、Vans トリプルクラウン・オブ・サーフィン(2017年度)に輝きました。カリフォルニア出身のサーファーがこの栄誉を手にしたのは初めてです。

現在、グリフは7名いる男子チャンピオンツアーに参加するルーキーの中で最年少のサーファーです。

名声をあっという間に手に入れたグリフでしたが、プロのサーファーであれば一度は経験する可能性のある危険な波を、例外なく受けることになります。アーバインのYoutheory本社でグリフにインタビューを行い、プロの世界から離脱する可能性のあったケガを含め、彼の急成長と急降下の日々について語り合いました。

質問:グリフ、この2年間は、2017年のVans トリプルクラウンの獲得を頂点とした、素晴らしい日々でしたね。その後、2018年にタイトルを防衛する前に、悲惨なケガを負ってしまいました。どのような事故だったのでしょうか?

回答:2018年の8月、私は大会前にタヒチで練習をしていました。波のバックサイドに乗った際に膝を曲げてしまい、必要以上にひねってしまいました。とても痛く、次の日はさらに状態が悪化していました。帰宅後、すぐに理学療法を受けましたが、そのような中でも別の大会に出場し、どうにか2位に入りました。しかし、その期間中も膝が痛くてたまりませんでした。最終的に、MRIで半月板(膝の軟骨)の断裂が確認されました。私はすぐに手術を受けることになり、半月板の40%を切除しました。

質問:リハビリの様子を教えてください。
最初は、自分の置かれた状況にショックを受けていました。二ヶ月半もの間、水から離れなければならなかったからです。まずは理学療法を一通り行い、膝の周りの筋肉を鍛えることに努めました。また、リハビリを始めた頃にサーファーであるテイラー・ノックスがコラーゲンやウコンのサプリメントを送ってくれました。私はこれらのサプリメントについての知識は何もありませんでしたが、同業者が「これは効くよ」と言ってくれたものは、しっかりと試したいと思いました。それ以来、これらのサプリメントはリハビリを手助けしてくれています。サーフィンの世界の素晴らしい点は、みんながとても協力的であるということです。競争の激しい世界ではありますが、大会が終われば、皆、お互いを気遣うような関係性です。

質問:身体的なリハビリだけでなく、精神的にはどのような形で前向きに乗り越えられたのでしょうか。
回答:ケガを経験したことのあるアスリートからよく聞く言葉ですが、「ケガをした前よりも強く、より良い状態となって戻ってくる」というメンタリティを持たなければなりません。私の場合、この経験のおかげで、これまで以上にサーフィンをまたやりたいと思うようになりました。私はひたむきに努力を続け、サプリメントを飲み続けました。今では、膝の痛みはなくなりました。

質問:あなたはみんなから 「スポンジ」と呼ばれていますね。サーフィンの練習やトレーニングに対し、期待されている以上の努力をしていると聞いています。その点について教えてください。

回答:私は、集中することに意識を向けています。サーフィンをただ楽しむためだけに海に入っても、上達はしないでしょう。海の中では、意識をしながらサーフィンをしています。常に自分が上達をするために何をすべきかを考えるようにしています。そして、良いトレーニングを行なうために、トレーナーによる指導も受けています。さらには、メンタルコーチのベン・クロウと一緒に仕事をしています。メンタルコーチも雇っているという点は、周囲に驚かれるかもしれません。ベンは、ナイキのスポーツディレクターとして、アンドレ・アガシ、コービー・ブライアント、マイケル・ジョーダンなどの有名アスリートをコーチングしてきました。

質問:この経験はいかがですか?

回答:ベンは私に 「コネクション・マインドセット」という原則を教えてくれています。そして、自分が最高の状態でサーフィンをしているときの気持ちを考え、勝っているときに最も強く感じる5つのことを書き出すという手法を実践するよう指導してくれています。私が感じる5つのことは、「遊び心、自信、つながり、落ち着き、強さ」です。ストレスが多くなりそうな状況になる前に、この言葉を思い浮かべ、心を整えています。また、私が考えていることをカテゴリーに分けるというエクササイズもしています。基本的には、自分でコントロールできることとできないことを頭の中で分けて考えるようにしています。ベンから学んだこれらのテクニックのおかげで、海の中では今まで以上に自信を持てるようになりました。

質問: プロサーフィンの世界にいない人にとっては、プロサーファーはある種のパーティー的なライフスタイルを送り、多くの若い人たちが楽しみながら、暴走しているというイメージがあるかもしれません。それは本当ですか?

回答:いいえ、本当ではありません。過去に聞いたような伝説的なパーティーは間違いなく行われていません。ミック・ファニングは、若いサーファーに対し、クリーンな生活を奨励しサーフィンというスポーツに集中することで、サーファー文化を変革し影響を与えてきました。現在、サーフィンは人気の高いスポーツとなり、スポンサーもたくさんいるため、失敗は許されない状況となりました。もしパーティーが行われるとしても、大会終了後に開催されることが多いです。

質問:クリーンな生活という表現をされましたが、あなた自身にとって、それはどのような意味を持つのでしょうか?

回答:私にとってクリーンな生活とは、正しい食事をして、サーフィンをする上で重要となる、無駄のない軽やかな身体の状態を保つことです。そのためにも、Youtheoryコラーゲンで作ったスムージーやYoutheoryメンズジョイントコンプレックスとウコンを飲んでいます。また、誰よりもハードなトレーニングを行なっていると思います。他の人よりも、もうひと踏ん張りトレーニングを頑張ることで、自分の勝利を確信できるのです。

質問:あなたにとって、次の大きな取組みは何ですか?

回答:それは、映画出演ですね。現在、サーフィン界で有名なテイラー・スティール監督と仕事をさせていただいています。監督の作品はサーフィン界に大きな影響を与え続けています。最近、HBO(アメリカ大手衛星ケーブル放送局)で放送された「Momentum Generation」という特集番組では、他の監督と並んでスティール監督の作品も取り上げられ、サーフィン界にどう影響を与えたかについて紹介されています。今年は、監督とクルーが私と一緒に遠征先へ出向き、私や他のサーファーの大会中や遠征先での様子を撮影する予定です。今年中には詳細を紹介できると思いますが、今からとても楽しみです。監督と一緒に仕事ができるのは本当に名誉なことです。

グリフィン、ありがとう。われわれもあなたと一緒に仕事が出来、光栄です。これからのあなたの人生にも大いに期待しています。

グリフィンに関する記事は引き続きyoutheory.comで紹介する予定です。お楽しみに!

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